感想「罪と罰」

・あらすじ
主人公ラスコーリニコフは、危険な思想を持つ。


(原文まま)『非凡人』は、 ある種の障害を踏み越えることを自己の良心に許す権利を持っている……ただし、それは自分の思想――時には全人類のために救世的意義を有する思想の実行が、 それを要求する場合にのみ限るのです


優秀だが金に困っているラスコーリニコフは、 あるとき金貸しの婆を殺害する。

上記思想により殺害に対する罪悪感は抱いていないが、 呵責や警察の追及、秘密がばれる不安に葛藤し、 精神を不安定にする
結局自首し7年の刑に服すが、ソーニャや家族の愛に包まれ、 刑期を全うしながら希望的未来を期待する。


・感想
罪に対する呵責により最終的には自首する( 僕たちがやりましたに似ている構成)。その呵責期間が罰の要素を帯びるという感覚は非常に共感する。
エピローグの終わり方は少しキャッチーすぎるかな。 罰は終えても罪は消えませんよと。