2024-01-01から1年間の記事一覧

感想「華麗なる一族」

神戸のとある財閥一家の栄枯盛衰を描いた小説。 ▼あらすじ 家父長である万俵大介は、財閥を拡大するために我が子に閨閥結婚を強い、一方自分は家の中で不倫女と妻との同衾生活。やりたい放題。 長男の鉄平は鉄鋼会社の専務を務め、仕事に志高く、家庭にも誠…

感想「罪と罰」

・あらすじ主人公ラスコーリニコフは、危険な思想を持つ。 (原文まま)『非凡人』は、 ある種の障害を踏み越えることを自己の良心に許す権利を持っている……ただし、それは自分の思想――時には全人類のために救世的意義を有する思想の実行が、 それを要求する…

メモ 日本を創った12人

⚫︎聖徳太子 仏教が日本に伝来し、仏教派と反仏教派で戦があった。蘇我物部の戦い仏教派が勝ち、聖徳太子が残ったが、新道や儒教を根絶しなかった。習合宗教故にそれ以降、日本には宗教戦争がなく、今の日本にも多神教、複数の宗教のいいとこ取りが根付いてい…

感想「海と毒薬」

第二次世界大戦の時代、とある大病院で違法な人体実験に強制的に駆り出された医者の話。外形的に見れば反人道的な医療を施したまじきちな事件だが、裏には院内政治などの大きな波(海)に巻き込まれた当事者の葛藤が生々しく描かれている。そして何より、人…

感想 「1984」

世界は三つの国に分断され常に戦争状態。政府による超監視社会になり、事実は大衆を扇動するためにねじ曲げられる、近未来のディストピアを描いた話。 主人公のウィンストンは、そのような政府の陰謀に気付いていたが、それがばれると処刑されてしまうため、…